クバ(Kuba)の織物


 アフリカ中央部に位置する大国、旧ザイール(現在のコンゴ民主共和国)は内戦が続く無茶苦茶な状況の国ですが、かつては緑が豊富な豊かな土地で、東の方にはクバ王国という王国が栄えていました。

 クバ王国にも複数の民族が住んでいたようですが、そのクバのあたりで作られていた織物は、ラフィアというヤシの葉の繊維で織られたものでした。

 もちろん実用品として、敷物や衣類などに使われていたようですが、同時に外部との交易のための品でもあったようです。

 そのクバの織物は、最近美しい幾何学模様と、ラフィアヤシを織る精巧さなどから、アフリカの工芸品の代表の一つと考えられ、特に欧米で高く評価されています。そのため特に古い織物は高価に取引されています。

 クバの織物には平織り上でそこに幾何学模様を刺繍したものと、写真のもののように草ビロードと呼ばれる、縦糸を加えて切りそろえビロード状にしたものとがあるようです。これは平織りした生地の中に丹念に縦糸(糸といってもやはりヤシですが)を埋め込んで長さをそろえてあります。相当大変な作業だろうと思います。

 クバの製品のギャラリーはアフリカン・アートのホームページにあります。


参考書

 この本はアメリカのアマゾンでしか見つかりません。それも古書のようですから、入手は難しいかも。

Shoowa Design: African Textiles from the Kingdom of Kuba
by Georges Meurant

次は日本で入手可能な本。3000円です。

アフリカンデザイン―クバ王国のアップリケと草ビロード
渡辺 公三 (著), 福田 明男 (著)